新銀行東京
先頃銀行の貸し渋りなどを受けて中小企業が次々と倒産したり、金銭難に陥ったりしました。
東京都は人口も多い分、中小企業と大企業の格差も激しい地域ですが、その貸し渋り問題の対処を目的として新銀行東京が誕生しました。
新銀行東京は外資系金融機関BNPパリバから子銀行ビー・エヌ・ピー・パリバ信託銀行を買収して名前を新銀行東京に変更し、2004年4月1日に誕生したばかりの銀行です。
この新銀行東京は都知事が発案したものですが、資本金1500億円のうち1000億円を東京都が出資しています。
名前も普通なら東京新銀行、新東京銀行などと付けそうですが、新銀行東京という名前だけでも新しい感覚です。
地方自治体が主体となって銀行を設立するのは戦後初めての試みのようで、注目をあびています。
貸し渋りで悩む中小企業を助けることが設立された目的の一つなので、もちろん貸し渋りはしません。
事業性を見て、無担保で融資を行っています。
金利も商工ローンなどよりも低金利で、企業の事業性にもよるようですが、2%〜になっています。
借りる企業も商工ローンなどに借金を作るより、東京都が大株主となっている新銀行東京は安心なのではないでしょうか。
また他の銀行と違い、無担保なので借りやすいこともあるでしょう。
新銀行東京はまだ出来たばかりです。
今後新銀行東京の出現によって、東京の経済が、ひいては日本の経済が活発になることを願いたいものです。